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㈱とされいほくのH型架線集材の研修

H型架線集材は僕みたいな架線素人には理解不能なシステムです。
が、このモデルの説明で理解できました。
僕が小学生なら「来年の夏休みの工作はコレで決まり!」です。

架線研修

手前のコントローラーを操作すると、右斜め上の集材機(赤い箱)が動いてシステムが稼動します。普通は現場での説明がわかりやすいですが、このシステムを現場で見ると、蜘蛛の糸のような架線が遠くに見えるだけで、全体像がつかめず、スケールの大きさに理解が及ばないです。このミニチュアのおかげで巨大なシステムがひと目でわかるようになっています。
このモデルを作った理由はいろいろあったと思いますが、難しいことをいかにわかりやすく説明するか、というのはどんなことでも大事なことだし、こういった姿勢が肝心。
一事が万事につながっていくのだと思います。

㈱とされいほくは森林・林業の現状と課題を踏まえて、再生の方向性と目標をたて、具体的なアクションプランによる森作りをおこなわれています。間伐は40~50%の強度間伐(列状間伐や優勢木は伐らない)で、架線集材を基本として、地形的に架線集材が不可能の場所だけ作業道から車輌による集材をおこないます。道の脇でも架線集材が出来るなら架線集材をするのは、H型集材は残存木に傷をつけないため。徹底的に豊かな山作りにこだわっている、とのことです。

架線研修 (2)

搬出材積は平均130㎥/ha。枝条などはバイオマス発電所へ。
現場の体制は、チョーカーマン(荷掛け)1名、ウインチマン(集材機)1名、プロセッサ(造材)1名の3人で1セット。伐倒も同じ3人で行い、車輌での搬出になっても同じ3人が行います。同じ作業ばかりでは人は飽きるので、いろいろ出来たほうが楽しいだろう、ということみたいです。
従業員のモチベーションが大切ということで、高知県の林業事業体での目標をすでにオーバーする年収でモチベーションをあげています。もちろん森林所有者にも間伐材の木材売上を返却しており、決算もここ数年は好調で良い循環が生まれています。それでも定着率は50%以下なので、林業就業はなかなか難しいのが現実です。

概観として、
高知は山が深い。現場に行くだけでも、トトロが出てきそうなバス停を横目に名のありそうな渓谷を抜けて、ここを重機を積んだトレーラーが行く!?みたいな絶壁の細い道を行きます。挙句に「ここの現場は標高が1500mまであります」って氷ノ山(兵庫県最高峰)と同じ!!なんだか白くなってますねぇ…って雪か!。こんな現場を見てると丹波の現場の文句が言えません。

丹波での架線集材の利用を考えると、H型架線集材は大規模すぎて現実的ではない気がします。タワーヤーダによる中距離集材システムは、急傾斜地で作業道が開設できない現場での利用ができます。特に架線集材は全木集材が可能なので今後のバイオマス利用を考えると有望です。加美森林組合では管内の傾斜区分表を作っており、計画に役立つと思われました。鑑みて、丹波には作業道開設で利用間伐ができる林分はまだ多くあるので、当面は作業道からの搬出の効率化を目指しながら、将来的には架線集材も視野に入れるなど、今後の計画の参考にしていきたい研修となりました。


上野@本所
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